リウマチの治療には非ステロイド性抗炎症剤、ステロイド剤、抗リウマチ薬を使います。またリウマチ治療を劇的に変える効果が期待されている生物学的製剤があります。
抗リウマチ薬の特徴
- 効果が出るまでに3~4ヶ月かかる。
- 早期から活動性のリウマチに使用すると効果が高い。
- ほかの薬との相性がある。薬により反応する例としない例がある。
- メソトレキセート(リウマトレックス)がもっとも中心的な薬である。
- 関節破壊の進行を遅らせる効果がある。
- 長期使用で効果が減弱または消失することがある(エスケープ現象)。このときには薬の切り替えが必要。
- 十分な効果があれば減量が可能。
- 2者、3者を併用して使用することもあり。
- ときに重篤な副作用あり。
- 非ステロイド性抗炎症剤と併用。
※通常は痛み止めとして使われている薬ですが、関節の炎症を抑え痛みを軽くする効果があり、リウマチでは初期から使われます。
種 類 |
一般名 |
製品名 |
|---|---|---|
免疫調整薬 |
金チオリンゴ酸ナトリウム |
シオゾール |
ブシラミン |
リマチル |
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サラゾスルファピリジン |
アザルフィジンEN |
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オーラノフィン |
リドーラ |
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D-ペニシラミン |
メタルカプターゼ |
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ロベンザリット |
カルフェニール |
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アクタリット |
モーバー、オークル |
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免疫抑制薬 |
メソトレキセート |
リウマトレックス |
ミゾリビン |
ブレディニン |
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レフルノミド |
アラバ |

生物学的製剤
最近“生物学的製剤”という新しい薬が登場してきたことにより、リウマチの治療は一変しました。生物学的製剤の有効率は高く、今までの薬では難しかった寛解が現実的な目標となったこと、また関節破壊を止められることが大きな特徴となっています。
生物学的製剤とは、生物が作り出したタンパク質を利用した薬です。リウマチでは関節の中に滑膜という組織が増え、サイトカインという物質を大量に放出し、関節の腫れや痛み、骨軟骨の破壊、免疫異常などが起こります。リウマチでの生物学的製剤はこの炎症性サイトカインを標的とします。リウマチの炎症を引き起こすサイトカインとしてもっとも重要なものは、TNF-α、IL-1、IL-6などと呼ばれるものです。この炎症性サイトカインが悪さをする前に捕獲してしまおうというものが、抗サイトカイン抗体です。これには現在のところ、抗TNF-α-抗体、抗IL-6抗体があります。
生物学的製剤を使った治療を始めるに当たって、最大の問題点はコストが高いことと、副作用があることです。副作用については中には重篤なものもありますが、ほかの抗リウマチ剤と比べ副作用の出現率が特別に高いというわけではありません。しかし開始するに当たっては結核などの感染症がないか確認する必要があります。
また治療コストは高く、健康保険を使っても一般の方ではかなりの負担になります。しかし一度壊れた関節はもう元に戻りません。関節がどんどん壊れていくような患者さんは、次第に膝、股関節などが破壊され歩行できなくなります。仕事ができなくなる、日常生活が困難になるなどの社会的な損失も計り知れませんし、破壊された関節機能を再建するためには手術が必要となります。人工関節手術は自己負担金も大きくなることを考えると、リウマチではできるだけ関節を壊さないように治療した方が結果的には良いのです。
リウマチの活動性が高いと1~2年の間に急激に関節破壊が進むことが知られています。生物学的製剤には高価であり副作用がある、というデメリットがありますが、炎症が強いのであれば早めに生物学的製剤を使用することをお勧めします。
種 類 |
一般名 |
製品名 |
|
|---|---|---|---|
生物学的製剤 |
抗TNF-α-抗体 |
インフリキシマブ |
レミケード |
エタネルセプト |
エンブレル |
||
抗IL-6抗体 |
トシリズマブ |
アクテムラ |
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薬と副作用
抗リウマチ薬、生物学的製剤では重篤な副作用が起きることがあります。しかし副作用を恐れるあまりに適切な時期に適切な薬を使わないと、関節破壊が進行し深刻な機能障害が残ってしまうことになります。ご自身で副作用の知識を十分持ちながら、抗リウマチ薬とうまく付き合うことが必要です。