当医院は関節リウマチの症状緩和・快方支援を積極的に行っています。
関節リウマチの症状
- 1.朝のこわばり
リウマチの初期にもっとも多い症状です。朝起きた直後に体のふしぶしがこわばって動かせない、手指がこわばって動かしにくいという症状です。
- 2.関節の痛み、腫れ
関節に炎症が起こります。このため関節に痛みと腫れが生じます。もっとも炎症が起こりやすい関節は、手指の第2関節(近位指節関節と呼びます)や指の付け根の関節(中手指節関節)、手首の関節(手関節)、足趾です。このほか全身の関節どこでも炎症は起こります。
リウマチの特徴のひとつが両側、左右対称に病変が存在することです。また手指の第1関節が侵されることはまれで、通常手指の第1関節の変形は「ヘバーデン結節」と呼ばれ、リウマチとは関連がありません。
- 3.関節の変形、機能障害
関節の炎症により関節の破壊が進行すると、変形や脱臼が起こり、関節の動きも悪くなります。手指の変形が強くなれば、家事などの作業ができなくなり、下肢の関節が変形すれば歩行できなくなります。
- 4.全身に現れる症状
微熱、脱力感、筋肉痛
- 5.皮下結節
肘や膝など骨が突出し、物に当たりやすい場所に小さなコブのような固いできものができることがあります。これを「リウマトイド結節」と呼びます。
- 6.貧血
炎症があると貧血も悪化します。
関節リウマチの診断
関節リウマチの診断は、関節の症状、血液検査、X線検査の結果から総合的になされます。血液検査でリウマチ因子が陽性であったからといってそれだけでリウマチであるとは言えません。また逆にリウマチ因子が陰性のリウマチ患者さんもいらっしゃいます。
関節リウマチには7つの診断基準があり、明確にリウマチと診断するには7項目のうち4項目以上当てはまる必要があります。この基準にしたがえば、世界のどこにいってもリウマチの診断は同じとなっています(ほかの病気の診断基準は必ずしも世界共通ではありません)。しかしその一方、やや厳格すぎるきらいがあり、リウマチと診断されるまで1年以上かかることもあり、早期治療の機会を逃してしまう可能性があります。そしてその間に関節破壊が進行してしまうこともあるのです。
このことにより、リウマチと確定診断されなくても、少しゆるい基準でリウマチを早めに疑い治療を始めることも多くなっています。このための早期リウマチの診断基準というものも提唱されていますが、実際に早期リウマチという病気が存在しているわけではないので、提唱している団体により基準には多少の違いがあります。これらの基準を使用した場合には実際にはリウマチでないものも早期リウマチとして診断され、治療が始められることもあります。
【関節リウマチの診断基準】
- 1.朝のこわばり
少なくても1時間以上持続する
- 2.三領域以上の関節の腫張
関節領域とは手関節、手指の第2関節(近位指節関節)、手指の付け根の関節(中手指節関節)、肘関節、膝関節、足関節、足趾の付け根の関節(中足趾節関節)の14箇所
- 3.手の関節炎
手関節、手指の第2関節(近位指節関節)、手指の付け根の関節(中手指節関節)の1箇所以上に腫張
- 4.対称性の関節炎
関節炎が対称性に認められること
- 5.リウマトイド結節
- 6.リウマトイド因子
血液検査でリウマトイド因子が陽性
- 7.手、指のX線像の変化
X線で手首や指の関節にリウマチの変化
7項目のうち4項目をみたすものを関節リウマチとする。1から4の項目は6週間以上持続すること。

